医療機関などの窓口で、医療費の自己負担分を支払った際に領収書と一緒に明細書が発行されます。明細書には、初・再診料、処置名・薬剤名・検査名などがすべて正式名称で、単価・数量と共に記載されています。
2010年4月以降、医療費の内容がわかる領収書及び個別の診療報酬の算定額がわかる「明細書」をすべての患者に発行することが、保険医療機関と保険薬局に義務付けられました。「明細書」には、検査、処置、手術、注射、投薬、リハビリなどの個々の診療内容の正式名称が、単価や数量と共に記載されています。(これまでは、検査料、注射料など、項目ごとの小計が記載された「領収書」の発行のみが義務付けられており、「明細書」は、希望する患者にだけ発行されていました。)
「明細書」によって、患者は具体的な診療内容と、診療報酬(医療費の単価)を知ることができます。そのことによって、患者自身が納得して医療を受けることができ、医師との信頼関係の醸成にもつながります。また、医療の透明化が進むことで、医療費の無駄が減ることも期待されます。
お医者さんにかかったら、「明細書」を必ず受け取りましょう。
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